新たな植物性タンパク質として注目!えんどう豆が拡げる食の多様性


近年、ますます認知を広げている代替肉。
大手ファストフード店が代替肉を使ったハンバーガーの提供を開始し、スーパーの商品棚には大豆ミートを用いた加工食品が並ぶ光景を目にします。

代替肉は健康志向や環境への配慮といった観点からも注目を集めており、人々の生活に身近な存在となっています。

現在、植物性の代替肉といえば大豆原料の製品が主ですが、次なる植物由来のタンパク質として話題を呼んでいるのが”えんどう豆”です。

海外では米国最大手フードテック企業のビヨンドミート社を始め、有力企業がえんどう豆由来の製品を次々と発売。新たな高タンパク植物性素材に人気が急上昇しています。

そんな中、えんどう豆タンパクを原料にした代替肉(以下、えんどう豆ミート)に着目し、日本でいち早く商品開発を行なったのがソライナ株式会社。
今回は代表取締役の浜本学氏、商品開発者の森弘子氏(以下、敬称略)のお二人に
「えんどう豆ミートで作ったキーマカレー」の開発過程を伺いました。


<プロフィール>

浜本 学氏:
ソライナ株式会社代表取締役
大手食品メーカー勤務を経て、複数の食品輸入会社を経営。食品メーカー向けの食材開発・加工・販売に携わり、20年以上にわたって世界・日本各地の産地を巡る。2015年にソライナ株式会社を設立し、えんどう豆由来の植物性タンパク質などを用いた商品を開発・販売。

森 弘子氏:
ソライナ株式会社 商品開発担当
ボディフィットネス競技選手を経て トレーニング指導及び各種セミナーやメディアでの栄養と食の指導・啓発活動に携わる。雑誌監修、レシピ作成など多数。アスリートの経験に基づき体に良い栄養素にこだわる商品開発を行う。

大豆に次ぐ未来のタンパク質”えんどう豆”

調理前のえんどう豆ミート

ー「えんどう豆ミートで作ったキーマカレー」で、植物性代替肉の原料に大豆ではなく、えんどう豆を選んだのはなぜでしょうか?

浜本:
大豆以外の新たな植物性タンパク質を国内に広めたかったからです。

タンパク質は体づくりに欠かせない栄養素ですが、現状は植物性タンパクといえば大豆由来がほとんど。
ところが、大豆でないと植物性タンパクがとれない状況は不便が多いんです。

例えば、植物性食材だけを食べるヴィーガンの方がアレルギーなどの事情で大豆が食べられないと、タンパク質不足に陥りやすくなります。
また、大豆を食べられる方であっても栄養バランスに偏りが出る可能性があります。数多くの製品に含まれている大豆は、知らず知らず過剰摂取になることも多いので。

こうした課題をクリアできる食材として、私たちはえんどう豆に着目しました。


森:
えんどう豆ミートのメリットは、大きく3点あります。

一つ目は、アレルギーリスクが低いこと。
えんどう豆はアレルギー特定原材料28品目外の食材です。
稀にアレルギー反応が起こる可能性があるため100%ではありませんが基本的には大豆が苦手な方にも食べていただけます。

二つ目は、誰にでも食べやすい味であること。
えんどう豆ミートは大豆ミートのような独特の臭みがないので、多くの方の味覚に合うと思います。原料はえんどう豆だけ。製造工程もシンプルで余分な添加物は入っていないため、安心してお召し上がりいただけます。

三つ目は、環境負荷が少ないこと。
えんどう豆は動物由来の原料に比べてCO2排出量が抑えられるほか、大豆など他の植物に比べても生育に多くの水を必要としません。サスティナブルな食料生産という観点では重要な要素です。

このようにえんどう豆タンパクは、未来のタンパク質源として多様な可能性を持つ素材です。


えんどう豆タンパクを普段の食卓へ

ー「えんどう豆ミートのキーマカレー」の開発に至った流れを教えてください。

浜本:
健康的な食事を、誰もが無理なく続けられる商品を提案したいと考えていました。

ソライナ株式会社は、もとはアスリート向けにえんどう豆由来の植物性プロテインを作るところからスタートしたんです。当時は大豆以外の植物性プロテイン製品が少なかったこともあり、お客様に大変喜んでいただけました。

一方で、プロテインを継続して飲んでいただく難しさを感じていて。
そして、ボディメイクを意識されている方以外にも良質な植物性タンパクを届けたいという思いも膨らんできました。

そこで次の一手として普段の食卓へのせやすい商品づくりを目指して開発を始めました。


森:
レトルトカレーという形式を選択したきっかけは、子育て中のお母さんの声でした。

私自身も一児の母であり、食事対応に苦労している話をたくさん聞いていて。

食の制限があると、調理済みの食品はなかなか手に取ることができません。
どんなに忙しくても、毎食手間をかけて食事を作る必要があるんです。

「普段は手料理だけど、ちょっと息抜きしたい」という願いに応える商品にしたいと考えました。


徹底的に体に良い素材だけを厳選

ー「えんどう豆ミートで作ったキーマカレー」のこだわりポイントを教えてください。

森:
最もこだわったことは、タンパク質量の確保です。

一般的な植物性カレーでは2.5~7g程度。タンパク質を十分に摂取したい場合、従来の製品では物足りないかと思います。そこで私たちはえんどう豆のプロテインパウダーを加えて、タンパク質量を13.3g(一日あたり必要量の約25~30%)まで引き上げています。

もう一つは、植物性の中でも健康に良い素材だけを選んでいること。
加工食品にはトランス脂肪酸を含む油脂が使われることが多いですが、「えんどう豆ミートで作ったキーマカレー」にはライスオイル を使いました。ライスオイル は酸化しにくく健康効果が期待される油です。

味付けはうま味調味料(化学調味料)に依存せず、昆布だしとスパイスで風味を出しました。カレーのとろみはアレルゲンを含む小麦粉ではなく、米粉を使用しています。




植物ベースの食生活を身近な選択肢に

 
ー最後に今後の展開や、取り組んでいきたいことを教えてください。
 
森:
ヴィーガンの概念は日本ではまだあまり一般化していないと思います。でも植物ベースの食生活はあらゆる方々の健康に大きなメリットがあると私たちは考えています。だからこそ、ヴィーガンの方にもそうではない方にも「おいしいからこれが良い」と選んでいただける商品を目指していきたいです。
 
また、コロナ禍による社会状況の変化に伴い、健康や食に対する関心の高まりを感じています。「栄養があればいい」「簡単に作れればいい」というだけでは満足できない方に向けて、健康や食の情報をセットで届けられる商品やサービスを提案していけたらと思っています。
 
 
 
 

おすすめアレンジレシピ

 
「えんどう豆ミートで作ったキーマカレー」は、ヴィーガンの方でも楽しめるように、コンソメを使わずに昆布パウダーとスパイス類で味つけされています。おすすめのアレンジレシピを試して、風味のバリエーションを楽しんでみてください。
 
・ローストアーモンドのライスと合わせて

ローストアーモンドを混ぜ込んだライスはカレーとの相性抜群です。
アーモンドは抗酸化力の強いビタミンEや食物繊維などが豊富で、栄養効果のアップも期待できます。

 
・パンシチュー風のホットメニューに

中身をくり抜いたプチフランスパンに軽く温めたカレーを入れ、オーブントースターで香ばしく焼き上げます。
 
アレンジレシピに活用できる全粒粉入りプチフランスパンのレシピはこちら!
 

▼ソライナ株式会社の情報はこちらから!





Yui

持続可能なライフスタイルをめざして、食の選択肢を広げていきたいです。

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