盛岡から世界へ!|冷麺ダイニングつるしこ 調子さん

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公開日: 2021/10/23 / 最終更新日: 2023/04/14
盛岡から世界へ!|冷麺ダイニングつるしこ 調子さん

こんにちは!ブイクック社員のYuhaです。
”想いのあるヴィーガン商品を届ける”ヴィーガン商品の通販サイトブイクックモールでは、出店者の想いをお届けするため店舗ストーリーを記載しています。

このインタビューでは、ブイクックモールには書ききれなかった裏話や、オーナーのお人柄に迫ったお話を聞いていきます!
今回は「冷麺ダイニングつるしこ」のオーナー、調子吉之さんにお話を伺いました。 

調子吉之さん
映像制作などクリエイティブ専門、株式会社ドリームラボ代表取締役。2008年に食品事業部を立ち上げ、マクロビオティックの視点から地元岩手の盛岡冷麺を開発する。現在は東京にレストラン「冷麺ダイニングつるしこ」2店舗と、ヴィーガン冷麺に特化したオンラインショップも運営。
冷麺ダイニングつるしこ
東京の渋谷と自由が丘にある冷麺専門店。ヴィーガン・ノンヴィーガンの方が同じ料理を美味しく食べられる場所をコンセプトに、体にやさしい冷麺を提供する。全メニュー化学調味料不使用。

事業立ち上げの背景、そこに込められた想い

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早速ですが、映像制作会社を経営されながら、冷麺の事業を立ち上げた経緯を教えてください。

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中学生の頃は料理人になりたかったんです。しかし、料理人ではなくITの道に進み、30歳のときに映像事業制作会社を設立しました。それでもずっと食に関心はあり、企画のタイミングが重なって2008年に食品事業部を立ち上げることになりました。当時からマクロビオティックに興味を持ち、2011年からマクロビ冷麺をつくったことが始まりです。

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食への想いをずっとお持ちだったのですね。なぜマクロビオティックに興味を持ち始めたのですか?

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仕事でトマト農家さんを取材した際に、農家のご主人から「子どもが野菜嫌いになる原因」を聞いたことがきっかけですね。子どもの体はピュアだから、農薬など体内に入れてはいけないものを察知して拒否反応を起こすのだそうです。その話に納得し、調べていたときに出会ったのがマクロビオティックです。

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マクロビオティックとはどういったものですか?

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マクロビオティックとは、お味噌汁、玄米、おしんこの一汁一菜が基本です。さまざまな種類の野菜を調理するのが楽しくて。化学調味料を使わずに美味しい味をどうやったら出せるのかに興味を持ち、料理教室に通うなどして勉強を始めました。すると、野菜だけでいろんな料理や味をつくれることがわかったんです。

そこからどう、マクロビ冷麺の開発に繋がるんでしょう?

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自社の食品事業部で商品を企画する際に、岩手から世界に誇れるソウルフードが盛岡冷麺だったんです。岩手産の原材料からつくられた冷麺をつくろうと思い、誕生したのがマクロビ冷麺です。でも5年間はまったく売れなかったんですよ。

今でこそ大人気なベジタブル冷麺
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え!そうだったのですね……!

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売れなくても商品自体はアップデートしていたから、クオリティは上がっていく一方で(笑)。2011年には工場を取得して、本格的にマクロビ冷麺をつくって販売しました。

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当時はそこまで売れていなかったのに、なぜ工場を取得したのですか?

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マクロビ冷麺は絶対売れると思っていたからです。製造販売をする中で冷麺の麺に可能性を見出し、次に麺の開発を始めました。多くの方に食べてもらいたいので、誰でも食べやすくどんな風味にもあう麺をつくりました。

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スープをつくるのには5年ほどかかりましたね。化学調味料を使わず、味を美味しく均一化させるのは本当に難しいんです。

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絶え間ぬ努力の結果、現在の冷麺が誕生したのですね。その後、東京に出店しようと思った決め手はなんだったのでしょうか?

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冷麺をより多くの方に知ってもらうためには、新しいものを発信できる渋谷があうと思ったんです。出店を決めた当時は海外観光客も多かったので、東京オリンピックなども見据えて2017年8月9日につるしこをオープンしました。

おしゃれな雰囲気の自由が丘店。冷麺店とは思えない見た目
岩手からやってきた冷麺が早速お出迎え

調子さんお気に入りのメニューは・・・

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調子さんが個人的にお気に入りのメニューを教えてください。

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東京冷麺シリーズのトマトバジル冷麺アボカド冷麺カレー冷麺ですね。これは一気に3種類つくったんです。冷麺って親父っぽいイメージがあるけど、女性はもちろん幅広い方々に美味しく食べてもらいたい。だから、見た目、香り、味を大事につくっています。

おしゃれすぎずトマトバジル冷麺。これ、本当に冷麺..!?
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その3要素を引き出すために、岩手産の食材を使うなど原材料に対するこだわりはありますか?

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水は日本名水百選・龍泉洞のさと・いわいずみの水を使っています。工場が岩手の岩泉にあるのですが、そこの水がとても美味しいんですよ。そのお水を使ってスープをつくっています。なるべく岩手産の原材料を使いたいのですが、季節によって美味しい野菜が収穫できる産地が違うんですよね。

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そうですよね。つるしこさんの冷麺にとって、スープづくりは核の部分だと感じています。

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スープの多くは、化学調味料の力を借りないと美味しくつくることは難しいんです。それに、粉末や液体の野菜ブイヨンが入っているベジタブルスープもありますよね。うちではそういったものを一切使わず、丁寧に育てられた野菜のみを使ってスープをつくっています。だから、体内に入っても体にやさしいんです。

スープを愛でる調子さん
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冷麺を食べたときに、スープまで美味しくて残したくないと思いました。

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僕はよく、「このスープは野菜と水でつくられた飲む点滴のようなもの」だと言っています。

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原材料以外にもこだわっているところはありますか?

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マクロビの調理法にこだわっているかな。塩と昆布だしや椎茸だし、そして野菜を使った調理法です。野菜は最初にソテーして旨さを引き出します。そのあとに煮込んだほうが美味しくなるんです。

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レシピ開発は調子さんがされたのですか?

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僕ですね。まず最初に自分でレシピをつくり、それを工場でスタッフ達とブラッシュアップします。最後の味も自分で決めますね。実は、スープの美味しさの到達地点は一瞬なんですよ。寸胴で煮続けていると、次第に味が劣化していくんです。

シェフモードの調子さん
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煮込めば煮込むほど美味しくなるものではないんですね。

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そうなんです。いい時期に火を止めて、濾過したあとに真空パックをします。そのまますぐに冷凍して、店舗やお客様のもとに発送します。

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なぜ冷凍でおうちでも食べられるセットを販売しようと思ったのですか?

冷凍だからおうちでいつでも食べられる冷麺セット
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店舗だけだと、料理を提供できる範囲が限られるからです。地方に住んでいる方にも私たちの冷麺を届けたい。そのために商品化して多くの方々に届けられる形にしました。実際に、「化学調味料が入っていないのが嬉しい」「ヴィーガンでも食べられる冷麺があったんですね!」など嬉しいコメントもたくさんいただいています。

つるしこを通して実現したい未来とは

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事業を始めたときは、どのような課題感をもっていましたか?

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食べ物というのは、ただ栄養があるから食べるだけではなくて、そこに誰かと一緒に食べる楽しみも含まれていると思うんです。ヴィーガンではない人でも美味しく楽しめるヴィーガン料理だったら、ヴィーガンの人と味や楽しさを共有できますよね。だから店舗をオープンするときに、ヴィーガンの人もヴィーガンではない人も一緒に食事を楽しめるメニューにしようと力を入れました。

暖かみあふれる明るい店内
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つるしこを通して、調子さんはどのような未来を実現したいと考えていますか?

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盛岡冷麺はまだ世界で知られていない料理だと思います。だからこそ、世界中で盛岡冷麺を知って食べてもらい、各国でオリジナルの冷麺をつくってもらえるような存在にしたいです。

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麺類の中の一つのジャンルに冷麺を入れたい、ということですか?!

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はい、パスタのようなイメージです。パスタはイタリアから世界中に広がり、日本でも独自のパスタ料理に発展しています。同じようにアレンジされた盛岡冷麺が広がってほしいです。そのためには今後もさまざまなコラボをしていきたいですね。新型コロナウイルスが落ち着いたら、海外出店も考えています。

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最後に、ブイクックモールのご出店を通して目指したいものがあれば教えてください。

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さまざまなヴィーガン商品と一緒に、私たちの冷麺を幅広く知ってもらえると嬉しいですね。毎日とは言いませんが、何度でも冷麺を食べたくなるような体験を広げたいです。私たちの冷麺は化学調味料を一切使っていません。胸を張ってみなさんに提供できる商品を常に心がけています。ささやかな健康を、少しでも意識してもらえるといいですね。

盛岡冷麺を多くの方に届けるべく、何度でも食べたい美味しさをつくり続ける調子さん。私も飲み干してしまうほど大好きなスープは本当に美味しく、まさしくヴィーガンもノンヴィーガンも一緒に楽しく共有できるお料理です。

調子さんおすすめの商品はブイクックモールでお買い求めいただけます。

他にも、商品一覧ページでは定番のベジタブル冷麺から、変わり種まで、つるしこさんの商品をご覧いただけます。ぜひお楽しみください。

akina
食の選択肢を増やしながら、心にも体にもやさしい食生活をしています。

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