ヴィーガンに切り替えて国内個人ランキング1位に!パフォーマンスを上げる食事とは【坂口由里香選手】

「ベジアスリート連載」第7回。今回インタビューを行ったのは、プロビーチバレーボールの坂口 由里香選手です。

2人1組で攻撃から守備まですべてを担うビーチバレーボールは、相当な運動量が求められます。国内・海外ツアーで活躍する坂口選手は、プラントベースの食事に切り替えたのち、2021年には国内個人ランキング1位になるなどの実績を残しています。

実体験をもとにご自身が感じているヴィーガンの魅力や、自分に合った方法でプラントベースの食事を取り入れるためのコツを伺いました。


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坂口 由里香
神奈川県大和市出身。ビーチバレーボール2022年前期強化指定選手。大樹グループ所属。
バレーボール10年、ビーチバレープロ歴6年目。
2019年にワールドツアー1starブタペスト大会優勝、2020年ワールドツアー1starグアム大会優勝。2021年は国内大会優勝3回、国内個人ランキング1位。

ビーチバレーの魅力は、型にはまらないおもしろさ

スナミ:
マイナビジャパンビーチバレーボールツアー2021ファイナル大阪大会優勝おめでとうございます!

坂口:
ありがとうございます!国内で一番大きな大会だったので、優勝できてよかったです。

スナミ:
国内外でご活躍されている坂口さんですが、ビーチバレーボール(以下、ビーチバレー)を始めたきっかけを教えてください。

坂口:
小学3年生の頃からバレーボールをはじめたのですが、高校生の夏休みにバレー部の顧問に連れられて、ビーチバレーをするようになったのがきっかけです。湘南の高校に通っていたので、身近だったのかもしれません。

スナミ:
そこからどのようにしてプロの選手になったのでしょうか?

坂口:
短大を卒業後、地元の信用金庫に就職しました。2年ほど窓口業務を担当しながら、個人でビーチバレーを続けたのち、ご縁があってビーチバレーに専念できる環境に移りました。現在は企業に所属しながら、国内外のツアーに参戦してます。

スナミ:
バレーボールから転向されて、どういったところにビーチバレーの魅力を感じますか?

坂口:
インドアのバレーボールは、それぞれ専門のポジションが決まっています。一方ビーチバレーは、2人で攻撃から守備まですべてをやらなければいけません。何度もボールに触れることができる点や、雨風が強くても試合があるので、型にはまらないイレギュラーな環境もおもしろいです。それに、海が見える砂浜で試合中に音楽を流しながら、ラフな感じでプレーできるのも魅力ですね。

友人からの勧めと食事改善を意識したタイミングが重なった

スナミ:
ここからは、食事面についてお伺いします。まずは、坂口さんの普段の食生活を教えてください。

坂口:
基本的にはヴィーガンの食生活をしていますが、お寿司は好きなのでたまに食べます。そのため、フレキシタリアンにあたるかもしれません。でもお肉は食べませんし、家ではヴィーガン料理を自分で調理しています。

スナミ:
ヴィーガンの食事をとりいれ始めたのは、何がきっかけだったのですか?

坂口:
コロナ禍で練習ができなかったときに、友人の勧めで『ゲームチェンジャー:スポーツ栄養学の真実』(※)というドキュメンタリー映画を観たのが最初のきっかけです。アスリートに特化した作品だったので、自分にも響くことがあって。それに、食事改善をしたいタイミングと重なったので、ヴィーガンの食事を取り入れることにしました。
(※)最先端の研究に関わる科学者や、ヴィーガン・ベジタリアンの食事を取り入れるトップアスリートに話を伺いながら、食生活と運動パフォーマンスや健康との関連性を探るドキュメンタリー映画。

スナミ:
同じタイミングで食事改善を意識していたのは、何か理由があったのでしょうか?

坂口:
健康診断を受診した際に、コレステロール値が通常よりも高いことが判明したんです。普段トレーニングや練習をおこなっているのにも関わらず、このような結果に衝撃を受けました。

スナミ:
どのような方法でヴィーガンの食事を取り入れ始めましたか?

坂口:
家にある動物性食品をプラントベースの食品に切り替え、知り合いでヴィーガンを実践している方にレシピを教えてもらいました。そのおかげで、実践できることが少しずつ増えた感覚です。それに、ブイクックのレシピにもお世話になりました。

スナミ:
お役に立ててうれしいです。切り替えてみてどう感じましたか?

坂口:
特に大変だと感じたこともなく、大豆ミートを初めて食べたときは感動と驚きだったのを覚えています。それに、いろんなヴィーガン料理をつくって試したい気持ちが強かったので、毎日が新鮮な気持ちでした。

スナミ:
坂口さんがお好きなヴィーガン料理を教えてください。

坂口:
餃子が好きです。餃子にキヌアを使うと美味しいんです。それまでキヌアやニュートリショナルイーストを買ったことがなかったのに、今では食材に詳しくなりました。

▼キヌアとニュートリショナルイーストの活用法は以下の記事をチェック!
キヌアの栄養素と健康効果を解説【管理栄養士監修】
ニュートリショナルイーストとは?活用レシピも3つ紹介!

ヴィーガンの食事に切り替えてから競技パフォーマンスが向上


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スナミ:
自ら選択することで、学びや発見につながりますよね。坂口さんがヴィーガンの食生活を継続する理由やモチベーションをお伺いしたいです。

坂口:
何よりも一番の理由は、競技に対してのパフォーマンスが上がったからです。東京オリンピックの代表決定戦は惜しくも2位でしたが、現在は国内個人ランキングで1位になり、キャリアハイの成績を残せるようになりました。

スナミ:
食生活がパフォーマンス向上につながっているのですね。

坂口:
そうなんです。右肩上がりにパフォーマンスがよくなるので、一緒に組んでいるパートナーの先輩も少しずつお肉を食べなくなりました。周りでもヴィーガンに興味を持ち始めた人が増えたのは嬉しいです。


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スナミ:
坂口さんの身体面や精神面で、具体的にどのような変化がありましたか?

坂口:
プラントベースの食事に切り替えてから5kgほど痩せたにも関わらず、筋肉は落ちていません。実際にウエイトトレーニングでは、ウエイトの重りも上がってきています。トレーニング中の疲れやすさもなくなりました。イライラすることも減り、普段から気持ちよく練習やトレーニングに励んでいるので、試合中のパフォーマンスも発揮できていると思います。

アスリートはタンパク質をしっかり摂取しようと言われますが、動物性からしかとれないと思っている人も多いんです。でも私は、豆や植物性プロテインから摂取しながら結果を出しているので、ヴィーガンでも筋肉の強さを維持できる証明になっています。

それに、ヴィーガンに切り替えるまで悩まされていた便通が解消し、その後の健康診断では、コレステロール値が前回の数値の半分ほどに下がったんです。心身ともにいいことばりで、自分にはヴィーガンの食生活があっていると感じます。

スナミ:
タンパク質を豆やピープロテインから摂取すること以外にも、体づくりの観点から意識している食事のポイントはありますか?

坂口:
ヴィーガンになってからは体づくりのためにも、食事量は気にせず、お腹いっぱい食べるようにしています。それでも便通がいいからなのか、体重は増えないんですよね。食べる量や回数を控えることがなくなったのは、体づくりやメンタル面でもいいことだと思います。

無理しない範囲で楽しくヴィーガンの食事を取り入れてほしい

スナミ:
ビーチバレーでペアを組んでいる方が、少しずつヴィーガンに興味を持ち始めたとおっしゃっていましたが、坂口さんからはその方にどのようなことを伝えているのでしょうか?

坂口:
ヴィーガンになる前の私を知っているので、パフォーマンスや体調がいい理由を聞いてくれているのが前提としてあります。その上で「肉と乳製品、卵を控えているだけだよ」と伝えています。あとは、家に招いて一緒に食事をしていますね。ヴィーガンと聞くと質素なイメージがあるかもしれませんが、実際は本当に美味しいものがたくさんあります。ヴィーガン料理をもっと知ってもらえるように伝えていきたいです。

ヴィーガンが合うかどうかは人それぞれなので、最初から完全に動物性食品を食べないと決めなくても、自分に合った食生活を選べばいいと思うんです。例えば、試合や大事な日の前日に食事を少し変えるだけで体調が変わると思うので、まずは試してみて、それから自分がいいと思ったら続けてみるといいかもしれません。

スナミ:
きっかけとして、フレキシタリアンのような形で緩やかに始めてみるのもいいですね。

坂口:
そう思います。今では、通販などでヴィーガン食のお取り寄せも可能なので、いろんな種類を買ってみて試してみるのも楽しいですね。外食だと周りの環境で選択肢が限られるかもしれませんが、一方で自炊をするきっかけにもなります。ヴィーガンを知れば知るほど、新たな商品の発見がありますね。

スナミ:
最後に、これからヴィーガンの食生活を送りたい方にメッセージをお願いいたします。

坂口:
ヴィーガンに興味があるのなら、まずは自分の食生活に取り入れてみるのが一番だと思います。その際、ヴィーガンについてわからないことも出てくると思います。

実際、私もそうでした。でも今ではブイクックをはじめ、いろんな媒体からヴィーガンの情報を手に入れることができます。少しでも気になったら、負担のない範囲で試してみてください。取り入れてみて自分に合っているのなら続ければいいし、まだ合わないかもと思ったら無理しなくていいと思います。

私自身もお寿司が大好きです。このように、好きなものまで無理して制限するのではなく、週に1回から始めてみてもいいし、好きなものは我慢しない選択をしてもいい。楽しみながらヴィーガン生活を過ごしてほしいです。

坂口由里香選手おすすめ ブイクックレシピ

まみこさんのもちもち豆腐ハンバーグ

akina

食の選択肢を増やしながら、心にも体にもやさしい食生活をしています。

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